「執事失格ね。」 「すいません……」 一気にシュンと静まり返る八乙女の反応に思わず、わたしの口元が緩む。 そうよ!わたしが望んでいるのはこれだわ。 やっと本来の執事らしい立場になったわね。 八乙女をイジるのは、なんて快楽でたまらないのかしら。 そうせっかく気持ちよく優越感に浸っているわたしのこともお構い無しに── 「でもラッキーだったかもしれませんね」 こんな訳の分からないことを平気で口にしてしまうのが、この執事。八乙女。 相変わらず空気が読めない男ね。