車内の中に何度もリップ音が鳴り響くたび、クラクラとする熱が頬を襲う。 いつもならもっと優しくキスしてくれるのに、今日は激しく求められ噛みつくようなキスだ。 「ちょ…、んん……」 「ん……口動いてちゃキスしづらい」 強引に苦しいキスをされても、何も抵抗できなかった。 いや。正確に言えばイヤな風に想えないキス。 求めてくるから嬉しいって思うじゃない……。 全部、全部、計算? 悔しいくらいズルいけど、それにハマってくわたしはもっとズルい。