「今日はごちそう様です。
支払いまでしてもらっちゃって……!」
「そんな、いいんだよ。
俺が奢りたかっただけだからさ」
これで会うのもきっと最後。
もう少し、神代さんのこと知りたかったかも。
「今日は本当にありがとうございました! おやすみなさい……」
彼に軽く会釈をしてから背を向けて、星の見えない真っ暗な夜道を歩き始める。
なんだかんだ言っても楽しかったなぁ。
優しい神代さんだったから、気楽に喋れた気がする。
なにより。くしゃってなる笑顔が素敵な人だった。
「穏花さん──!!」
「えっ?」
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