「穏花さん、初めまして。 神代月冴(カミシロ ツカサ)です。 こちらへどうぞ。」




窓側の席まで連れていかれると、椅子を引いてくれた。



さ、さすが……大人の人だ。




「ど、どうも……あはは……」




席につくと、都心のきらびやかな夜景が見渡せるようになっていた。


綺麗……。



今日は大事な息子さんとのお食事だから、清潔感のある白のワンピースに髪を横にまとめ。



それなりに女性らしい上品な格好をしてきたものの……



テーブルに座っているのは、みんな大人の恋人ばかり。