「んー? “行かないでください” そう言いながら、抱きついてきたわよねぇー?」 今度はとなりのお砂糖が入ったビンを倒す。 どうやら。テーブルを吹いていた左手が、ビンに当たったらしい。 フフフ、焦ってる。焦ってる。 このわたしが見逃すとでも思うの? まだまだよ。 ようやくテーブルを拭き終えると 背を向けていた八乙女が、こちらにくるっと振り向いた。