「明日は、おめかしして行きなさい。
頑張るんだぞ穏花」
「お、お父様っ!!」
あーあ……。
上機嫌でリビングから出て行っちゃった。
きっと、お父様帰っちゃう。
今更行けないなんて、とても言える雰囲気じゃなさそうだし。
かと言って、このまますっぽかしたりしたらダメよね……。
わたしのせいで、今後のお父様の仕事に大きな傷でもついたら……それこそ申し訳ない。
ここは思いっきって、行くだけ行ってみるしか!
どうせ会うだけだもの。
「お嬢様」
「キャッ……!? や、おとめ……驚かせないでよ!」
気配を感じさせずに、後ろから近づいてくる八乙女。
考え事していたから余計に驚いた……。



