「すまんな……。 でもほら! お土産買ってきたぞ!」
「わぁ~っ、ありがとう!?」
仕事で忙しいこと知ってるから。
わたしが我慢すればいいだけの話なんだ。
お母様が居なくなってお父様が大変なの、誰よりも分かってる。
これ以上の……わがままなんて言えない。
「ねぇ、お父様? もう帰ってきても大丈夫なの?」
「いや。 また今日中にアメリカに戻らなきゃいけなくてな」
「そう、なの……。 でも今日帰ってきたのはどうして?」
「久しぶりに会いたかったのと、報告したいことがあるんだよ」
「……報告?」
お父様の意味深な言葉を聞いて疑問に思うなか……古時計の針の音だけが、チクタクと鳴り響いていた。



