「申し訳ございません…… あのアロマキャンドルを持ってきたんです」 たしかに言われてみれば、手にキャンドルを持っていた。 それも真っ赤なハート型のキャンドル。 へぇ、八乙女にしてはセンスあるじゃない。 「きっと気に入られるかと」 「どうかしらね」 すっかり、立ち直っちゃって。 ……つまんないじゃない。 「どうぞ」 そっとキャンドルに顔を近づける。