「八乙女のことなんて嫌いよ……」 骨ばった肩にそっと顔を埋める。 大好きな八乙女の匂いがする……。 「フッ。 言ってることとやってることが違うんだけど」 「うるさい……」 「穏花、好きだよ」 耳元から聞こえてくる甘くて優しい声。 映る視界は真っ暗だけど、きっと八乙女は微笑んでいるだろう。 無邪気な八重歯を覗かせながら。