必死に泣きたいのを、ずっと我慢していたんだろう。 ここでいつもの俺だったら、哀れなナミダを見て嘲笑ってた。 嘲笑うどころか…… とっくに置き去りにして、どこか遠くに消えていたかもしれない。 でも。鼻を赤くさせた彼女を見ていたら、とても独り残して消えるなんてこと……俺には出来なかった。 息を荒くさせるまで必死になって、見つけに来てくれたこと痛いほど分かるから……。