───ペロッ
「ひゃっ!?」
「クスッ…口元ついてます」
そのまま舌で口元をペロッと舐めるなんて……
信じらんないっ~……!?
そんな手を使うなんて、反則じゃないの……。
甘い笑顔に弱くて、わたしが怒れなくなること分かってるくせに、その笑顔に負けてしまう単純な自分も嫌になっちゃう……。
さっきは冷たい態度だったのに、もう無邪気な笑顔に戻ってる八乙女。
どれがホントで。どれがウソなのか。
いつだって分からない……。
そんな八乙女の性格に狂うんだ。
「あ、あのねっ!?
わたし……許してないんだけどっ!」
そう。
これだけは迷わないで言えること。
……なのに。



