あぁ。そうか。



最低な女に何も後悔してることないんだ。



だって、もう。




「じゃ、穏花行こっか。 カフェでケーキ食べよ」




穏花の手を掴んで、そのまま歩き出す。




「えっ、えっ? いいの~?」




でも穏花だけは不思議そうに、俺と莉愛の顔を交互に見つめていた。




「ねぇ……莉愛さん置いてきて良かったの? わたし、邪魔しちゃった?」


「いや、ぜーんぜん。 てか嬉しかった。 サンキューな」


「お礼されることしたっけ~?」




目の前には、運命の華が現れたんだから。