なんで…… 関係ない穏花が俺を庇うんだよ。 恋の駆け引きしてた最低な俺を庇うの……。 「べ、別に苦しませようとしてるわけじゃないけど……」 「別れを自ら告げたのは莉愛さんだったわね? こうなるのは自業自得じゃないの?」 「他人のあなたに私たちの何が分かるの? 偉そうに言わないでよっ」 ───パシッ 「……え?」 「俺の大切な彼女に手出さないでくれる?」 叩こうとしていた莉愛の手を俺は掴んだ。