「おまたせ~」

ポテトとシェイクを乗せたトレイを持って、先に注文の品を持って席に着いていたみんなのもとに行く。

空いていた席に座ると昴と向かい合わせになった。

「文香それだけなの?」

「え、いやいや…千波が頼みすぎなだけでしょ!」

「ほんと、それだよ!」

みんながどっと笑う。なんたって千波のトレイにはハンバーガー3つにLサイズのポテトとシェイク、アップルパイまで乗っていたのだから。

「お昼もしっかり食べてたのに、どれだけ食べたら満足するの?」

「私の胃袋底なしだからさ、はははっ」

千波がそうやって得意げに笑うものだから、思わず笑わずにはいられない。

「幼稚園の頃からそうだよな、最初に千波の食べっぷり見た時はマジでビビったわ~」

そんな流れから、そこからの話題は幼稚園の時のことになった。