「あっ、莉心と同クラだ!」



「うそっ!」



「ほんと。3組だって」



入学式からついてる!




中学の時は咲と一回も同じクラスになれなかったのに。




「んじゃあ、莉心。改めて1年間よろしく!」




「こちらこそ!」




私たちはお互い敬礼をしたり、ふざけて笑い合いながら教室へ向かった。



あぁ癒される。
咲と話してると嫌なことも忘れられる…!


これは⋯最高に楽しくなりそうな予感────



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.




「疲れたー!」


私は腕を上にあげて伸びをする。



長い入学式も終わってみんな一斉に教室に戻って行く。




廊下を歩いている途中に、咲がふと口にした。




「あっ!そう言えばね~


ここの学校バイトやっちゃいけないんだって

バレたら停学処分らしいよ。



莉心、大丈夫なの?」



「ゲッ⋯本当に⋯」



今バイトやめるわけにいかないしな⋯




金銭的に⋯