君の笑顔につられて



「大丈夫だよ朋美…私はここに帰ってくるから」


「うん」



私は誰の言うことも聞かない…
カノンさえいれば私はそれでいい…
私のことを理解できるのもカノンしか
いないんだから…




『ルーナ…』



カノンが本名で呼ぶときは相当心配しているときだ…



まったく…大丈夫だって言ってるのになぁ…




「カノンはずっと傍にいてくれるでしょ?」



『…あぁ』





理事長室に入ると、そこにはもうよばれた
奴らが集まっていた。
そこにはもちろん『あいつ』も…






「来てくれないかと思ってましたよ…羽奏さん」



「名前で呼ばないでくれますか?」


「これは失礼」




こいつの顔…気に入らない…




「お前理事長にそれはないんじゃねぇの?」


「せ、先輩こいつは…」


「別に庇わなくていいよ栗原君?」


「っ、」



私は空いていた理事長の向かいにある
ソファに腰掛けた。