『あぁ…必ず見つけ出す…また、あの歌を
追っていく…


    だから…忘れるな…セリス…』














「………ふわぁ~……夢かぁ」



何か、凄くリアルな夢だった気がするんだけど
思い出すのは止めておこう…


  どうせいつもみたいに消えてしまう…




「ニャ~」

「……カノン、やめてくれる…猫の真似」

「ひでぇの、これでも猫なのに」

「姿は…でしょ?」



私の膝の上に来たこの黒猫は相棒です。
まぁ普通の猫とは違くて、話せもするし
変化もできる。



簡単に言えば…

       『妖精』

          ということになる。



「んで、また見たのか…昔の夢」

「あぁ…思い出せないけど」


よく母さんが聴かせてくれていた話が
夢になっているって感じだ