君の笑顔につられて





私がいなくても…頑張ってね…




「これで私は音楽科の生徒…試験を受ける
必要は…ないですね」


「あぁ…」



放送で言っていたとおりこいつらは
全員がS組だ
私もそのクラスには楽勝でいける


「君達にはコンクールまで一緒のクラスに
いてもらうことになる」


「住む場所は私が手配する
人数分の練習室くらい用意できるしね」






もう話は終わりだと思い、私は理事長室から
出ようと立ち上がった。


ドアに手をかけると、反対側から開けられた。
見上げてみるとそこにいたのは普通科の理事長
であり、私の叔父…佐木秀司である


「わ、羽奏?」


「叔父さん」


全「お、叔父さん!」


「どうして羽奏がここにいるんだ!」


私が後ろの方に指を指すと
何かを察したらしく音楽科の理事長に
近寄っていくと頭を鷲掴みにした



「お前は何やってんだよ!」

「うわぁー!やめてやめて!」



そう言って秀司がとったのは仮面のような
ものだった。
それにはさすがの私も驚き、それを凝視して
いると、そこにいた人物にもっと驚いた