君の笑顔につられて




この事についてはあの子達を巻き込みたくない
私の勝手事で傷ついてしまったら
もともこもないんだから…


「コンクール…出させてもらいます
そのかわり…F組の再試験をしてもらう」


「何?」


「今外で揉めているのはF組の生徒…
私の戻りが遅いせいで来てしまった。
それだけはお詫びする…だけど、
知っていると思うが、『ミューズ』の
音色は高いことだ…それなりに私の言う事には
従ってもらえぞ」


「わかった」



「ちょっと待ってください理事長!」


話を止めたのは3年の人だった



「それこれとは話が別だろ!なんでF組なんか
落ちこぼれクラスの再試験なんて」


「落ちこぼれ?何を言っているの?」

「は?」



「あの子達が落ちこぼれなわけないでしょ
言うなればこの学園のトップS組より上の
SS組も作れるほどの、天才達の集まりさ」


「は?」


「なんたって…私が直々に教えたんだ
それにあの子達は元々頭がいい
一度教えればなんでも覚えられる
だから、今まで私達がやられてきた仕打ちを
忘れることはない」