愛してたのはずっと前の君でした。



「ありがとうございます…!では、また」


そう言って彼は部屋へと戻って行った。



「ふぅ…」


突然訪問してきた隣人と、連絡先を交換してしまった。

たった5分くらいの出来事が、今までにない経験に…少し心臓がドキドキした。



プルルルル…!


「わぁ!!」
そして急に鳴り出す携帯の着信音に、私の心臓はまたドキドキした。



「もう…おばぁちゃん!」


『なんね、何を怒っとるの?』


なんだ、おばぁちゃんか。