魔法嫌いなキミに、あたしは魔法をかける。





昼休み。

あたしとリリーは、学園のカフェテリアで、食事をしていた。


「もう、どうしてマーガレットはいつもそう、言い返さないの?

ジギタリスなんかに馬鹿にされて、恥ずかしくはないの?」


不満そうに、リリーがたずねる。


「あたしは、別に……。
ジギタリスが何と言おうと、関係のないことだから」

「まあ、そうだけど…。

でも、ムカッと来ない?」

「うん、来ない」


あたしがそう答えると、リリーははあ~っとため息をついた。


「マーガレットのそういうところ、ちょっとうらやましいわ。

私なら無理。
イライラが抑えられなくなって、さっきみたいに言い返しちゃう」

「あはは。あたしはリリーのそういうところ、憧れるけどな」