「相変わらずすごいね」
私の隣に来た愛美が、ポカンと口を開け女子の群れを見ていた。
私はそれに答えることなく、腕を伸ばしたりしてストレッチする。
愛美もストレッチを始めたけど、女子の視線が気になるらしく、背伸びをして男子コートを覗き込んだ。
やっぱり見えなかったみたいだけど。
「まぁ、いいや。気になるけど、今はそれどころじゃないしね」
顔をパンパンと2回叩いて気合いを入れた愛美。
私達のクラスの試合は、男子のサッカーから始まる。
私達女子は、男子が終わってから始まるんだけど、愛美は今から体を温めようとしていた。
最初はあんなに嫌がっていたのに、今ではサッカーの楽しさを知ったみたいで気合いに満ち溢れている。
コウちゃんの試合、見に行きたいけどな......。
見に行きたいなんて言ったら、変に思われるかな。
だけど、自分たちのクラスの試合だしね......。
応援に行くのは、当たり前だよね......。


