肩にズシリと重く不安がのし掛かっている私は、足を引きずりながらグラウンドに向かう。
さっきまでは、早くこの時間になれとウキウキしていたはずなのに、部活に行った瞬間、その気分は薄れてしまった。
どうすれば、このスッキリとしない心を変えることができるんだろう。
「遅い」
グラウンドに降りる小さな階段に腰かけていたコウちゃんが、低い声で言った。
もう、グラウンドの灯りは消えていて薄暗い。
「ご、ごめん」
不安と言う鉛のついた足を、必死に動かしながらコウちゃんの元へと急ぐ。
コウちゃんに近づくと、無表情で私を睨んでいるのがわかった。
睨んでいるけれど、怒っているんじゃない。
なんていうか、表現が難しいけど、コウちゃん独特の表情。


