とても心配そうに私を覗き込んだ立花くんに、私は必死にすがり付いた。
「立花くん! 助けて......お願い......」
涙でうまく声が出せず、かすれてしまう。
「だから、どうしたんだよ、白石」
わけがわからない立花くんは、私と先生を同時に見た。
「助けて......お母さんを助けて......」
その場に崩れて泣く私。
体が言うことを聞かなかった。
お母さんがいなくなってしまう。その恐怖で腰が抜けてしまった。
「......莉子っ!!」
恐怖心からか、周りの音が遮断される中、突然、ひとりの声が遠くから大きく響いた。
私は涙をハラハラと流したまま、力なく顔を上げる。
「莉子っ!!」
どんどん近くなる声に、やっと我に返り、私は慌てて辺りを見渡す。
コウちゃんだ。
コウちゃんの声だ!


