「白石~! 白石はどこだ?」
リハーサルに向かう部員全員が、顧問の大声に振り返った。
そして、同時に私にも注目。
キョトンとして、右手をあげ顧問に居場所を伝えると、部員達がササッと道を開けた。
私を見つけた顧問は、何やら真剣な表情で私に近寄ってくる。
先生の右手には、スマホが。
先生とスマホを交互に見ると、自分の眉間がピクピク痙攣したのがわかった。
グッと近づいてきた先生を見上げる。
みんなが私達に注目していたけれど、部長がすぐさまリハーサル室への移動を促したので、ゾロゾロと部員の輪が解けていった。


