結局、私はコウちゃんに無視されたまま、九州大会当日を迎えてしまった。 晴天。 リビングの窓を開けると、相変わらず暑いけれど、風があるから嫌ではなかった。 全国大会の普門館への一歩。 天気は〝全力を出して来い〟と応援してくれているのに、私の心は最悪だ。 ここで失敗をしたら、普門館への夢は終わってしまうのに。 私にとって、これが最後のチャンスなのに......。 昨日の夜、コウちゃんの家の前でコウちゃんの部屋を見上げた。 最後の大会を見に来てほしくて。 だけど、それが出来なかった。