私はコウちゃんを睨むようにして見下ろす。
やっぱり、私を見ない。
「私何かした? なんでいきなり無視するの? 意味もわからず無視されたら誰だって気分悪いじゃん」
「.........」
「だから、何で何も言わないの?」
私が何を言っても無視し続けるコウちゃんに、限界がきた。
ワナワナ震える体を抑えようと、拳を強く握る。
「コウちゃん!!」
私の大声に、クラスが驚いてシンとした。
後から遅れて教室に入ってきた愛美も、状況が把握出来ずキョトンとしている。
みんなの注目を浴びながらも、私はコウちゃんを睨み続ける。
コウちゃんは教室の床に視線を落としたまま。
緊迫した空気の中、先に動いたのはコウちゃんだった。
小さなため息と共に、席を立ち上がり、そして、ようやく私を見た。
何に対してそんなに不満を持っているのかわからない......。


