「あぁ、やろうと思って持ってきたんだけど、何だかやる気がでなくて」
私が肩を上げると、立花くんがクククと笑う。
「去年の夏休みも最終日まで終わってなくて泣く泣くやってなかったっけ?」
「そうなの。だから今年は絶対余裕の夏休みにしてやる~って思ってたのに。なかなかだね」
また立花くんが笑う。
「無理せずいつも通りにやったらいいじゃん。今年だけ頑張ると、夏休み中ずっと雨になるかもよ」
立花くんに言われ、私は口をとがらせる。
「それ、さっきコウちゃんにも同じこと言われた」
みんな言うことは同じ。
どうせ私は夏休み最終日に徹夜する運命ですよ~だ。
「真田もここに来たの?」
「え? うん、さっきまでいたんだけど、飲み物買ってくるとか言って下に降りていったよ」
私がキョトンとして答えると、立花くんは急に小声になり俯いた。
「どうしたの?」
「.........」
私が眉を寄せると、立花くんは深いため息と共に目を閉じた。


