「ほんっと......おまえほど不器用なやつは見たことないわ」 コウちゃんが飽きれ気味に言った。 「探偵には不向きだな」 「ご安心を。探偵なんて目指してないから」 私は少し頬を膨らませてコウちゃんの側に行く。 「何してたの?」 聞いていい質問かどうかはわからない。 だけど、ちょっとでもコウちゃんが気持ちを吐き出してくれるんじゃないかと思ったんだ。 「別に? ただ、今のうちに片付けでもしようと思っただけ」 「片付けって?」 私が眉を上げると、コウちゃんが軽く肩をすくめた。