柔らかい砂浜に足をとられ、フラフラと足元が安定しない。
コウちゃんのあとを追い続けると、コウちゃんは砂浜に打ち上げられた大きな木の横で立ち止まった。
コウちゃんはその木の前にまわり、ようやく私を振り返る。
「座れよ」
コウちゃんに言われて、私は戸惑いながら頷いた。
私はどうしてこんなところに来たのか、コウちゃんの心情を探るように彼の隣に腰かける。
デコボコとした木の表面がお尻に馴染まなくて、とても座りにくい。
砂浜につける両足に力を入れていないと、バランスをとるのが難しいくらいだ。
だけど、コウちゃんのお尻にはちゃんとフィットしているのか、コウちゃんは難なく座っているように見える。