自分で〝 ののか〟だと認めてしまった。 「ひっ卑怯者!!!」 「どこが?」 恨めしい視線を佐伯に向けるが佐伯は知らんぷり。 自分は何も悪いことなんてしてませんって笑顔。 確かに今のはほぼ八つ当たりみたいなものだったけどっ。 「それにしてもあの最強無敵の生徒会長様が本当にメイドさんやってるなんてねぇ。初めは自分の目を疑ったよ」 「.........認めたつもりはないんだけど」 面白いおもちゃを見つけた子どものように目を輝かせる佐伯から気まずそうに目を逸らす。