あの想いを告げて以来、私たちは晴れて恋人同士になり、付き合っていた。




もちろん、佐伯はもう異性不純交際をみだりにはしていない。





………うん、していないはずだ。








「そもそもさ、今日クリスマスだよね?俺たち恋人同士だよね?何で今日もバイト入れてるの?」






「……うっ、だって今日はいつもより時給がいいから…」








クリスマスだと言うのに本日もいつもと同じようにバイトなことも気に食わない要因の一つなようで佐伯がどんどん不機嫌になっていく。






さすがに申し訳ないと思いながらも貧乏故に時給の高さを譲る訳にはいかず、休む気は微塵もなかった。