「い、嫌だ」






「ご主人様の命令だよ、大人しくして?」








何とか佐伯から逃れようと顔を動かそうとするも、それは簡単に佐伯のこの言葉とそもそも私に自由を与える気のない佐伯の腕によって遮された。







こんな細っこい腕のどこにこんな力があるのか。







いろんな女の子を相手にしてきた佐伯。




一筋縄ではいかないし、わかっているけどめちゃくちゃ手強い。








「……っ」







ズキッ







そう思うと何でこんなにも胸が苦しくなるのだろう。







この後ドキドキとズキズキを胸に佐伯の気が済むまでこの状態だったことは言うまでもない。