「いってらっしゃいませ、ご主人様♡」 あれから何時間たったのだろう。 神経を研ぎ澄ませながらの仕事はいつもより何倍も体力を使い、そして何より時間が過ぎるのが異常に遅く感じる。 ......佐伯はまだ定位置。 アイツ、コーヒー1杯で何時間居座るつもりな訳!!? 「ご主人様が帰られます!!!」 どこからかそんな声が聞こえて来たので声の方へ振り向く。 と。 「今日はありがとう。楽しかったよ」と甘ーいゲロ甘スマイルでメイドたちに微笑み席を立つ佐伯の姿が見えた。