アンティークドール




不穏な空気が取り巻く店内


甘い香りが鼻をかすめるが、なんの気休めにもならない



珍しくアンティークドールが黙り込んで、俺は店を後にする


『ありがとうございました』


アンティークドールは呟いた




「満っ!!!」


後ろから声がした



すると、星麗那が息をきらせてこちらに走ってきていた



「星麗那…」


「満が早退するっていうから、私も早退しちゃった」



星麗那がえへへっと笑う