あれから俺の風邪もようやく治り、なんとか文化祭の準備も間に合った
そして文化祭当日
いよいよ今までの苦労を成果へと変える日が来たとともに、短かった休暇を終える日もやってきた
この文化祭が終わると、俺はいっそうあの事件に深入りしなければならない
今日は俺にとって唯一の、そして最後の休暇になるであろう
星麗那とユージは今、クラスの飾り付けや、仕入れ物の最終チェックをしている
俺と雪姫さんは、開始時間が近付いているので宣伝しに入口付近に向かった
「みんな頑張ってるわね」
「ああ、そうだな。やっぱり文化祭は苦労とともに達成感もあるだろうし」
「そうね」
雪姫さんが微笑しながら言う