冷姫〜冷たいお姫様〜

「自分だけ気持ち伝えて逃げようとするんじゃねーよ。」



「だって、振られるのが怖い…」



さっきから私の手は震えている。



「誰が振るなんて言った?こんな可愛いくて、ほっとけないお姫様を。」



「え?そ、それって…」



「そのまんまの意味だ。好きだ心和。俺と付き合ってくれ。」



もう、涙のせいで風都の顔が見えない。



「早く返事をくれ」



そんなの答えなんて一つしかない。



「はい!」


そして、抱き合う。