冷姫〜冷たいお姫様〜

そうだ、俺を庇って刺されたのは兄だ。



「ふう…と。お前は強く、なれ…。大事なだ…誰かを守れるような、そんな男になれ。約束だ…」



その言葉を残したまま、兄が目を覚ますことは、無かった。



でも、兄の言葉を忘れず今まで生きてきた。

大事な誰かを守れるような人になる。



しかし、俺は守れなかった。

心から大事だと思う人。心和を…



マモレナカッタ.