風都side


心和が俺を庇って撃たれた。



その事実が俺に届くまでかなりの時間が必要だった。



俺の腕の中には血だらけの心和。

しかも「私 風都が好きだ。」

そんなことを言っている。



その言葉は素直に嬉しかった。むしろ俺も心和が大好きだ。いや、愛してる。

ギュッて抱きしめたかった。



でも、、できなかった。



抱き締めたら心和が壊れそうで。

居なくたってしまいそうで。