目が覚めるとそこは 真っ暗闇の中。



出口の無いただの暗闇を歩く。



トンネルみたいな空間の左右には映像が流れている。

そこには青藍との思い出 白蘭との思い出

家族との思い出が流れてる。



「私死んだのか。」



呟きを誰にも拾われるはずはない。



「いいえ。心和はまだ死んでない。」



拾われた。