そんな彼女を俺は見たかった。



いや、お礼が言いたかった。



あれは俺が中1の時か。

ただ、喧嘩の強さが欲しくて街で暴れて
抑制ができなかった俺を止めてくれ、
本当の強さを教えてくれた。



しかし、顔はフードを深く被っていたので見えなかった。



そして、冷姫は風のように早く消えた。



だからお礼をまだ言えてない。