「心和が捕まった?」



思わず声が漏れる。



すると、一斉に場の空気が張り詰める。

でも、その空気を壊したのが和也だ。



「俺達の姫ちゃうし、ええんとちゃうん?」



それに、便乗する皆。



俺は、腹が立った。

こいつらにも、何も言わない葵にも。



おれは、無言のままバイクの鍵を持って
倉庫を出た。