ベル姫様と溺愛ナイト様

ハンカチで涙を拭いながら、ベルはそっと、手紙を姉に差し出した。

「あたしが読んでも、いいのか……?」

戸惑うジェミロだったが、
「おねぇにはぜひ、読んで欲しい」
と言いながら泣きじゃくるベルの言葉に従うことにして、彼女は手紙を手にとった。

「……。
ベル……」

読み終わった姉は、手紙をテーブルに丁寧に置き、未だ泣きじゃくる妹の頭を撫でて、抱きしめた。

「大丈夫だ、大丈夫だ……」

「忘れてしまっているなんて……っく……!
二人共、天で悲しんでいるのかな……?」

「そんなこと、ないさ、大丈夫、大丈夫……」

「姫……」

「貴方も、読んで……。
お願い……」

「ですが……」

「お願いっ!」

「かしこまりました……」

ナイトはテーブルの手紙に、手を伸ばす。