ベル姫様と溺愛ナイト様

ジェミロは神妙な表情で頷いた。

「……なるほどな、不思議なことがあるもんだ。
それで、ベルが姫で、お前が生まれながらのナイトだと」

半信半疑だといった風に、ジェミロは腕を組む。
信じがたいが、ここまでくると信じざるをえない。

「話しは分かったけど……。
わたし……。
姫だなんて、自覚、ないよ?」

狼狽えるベルに、レイは一通の手紙を差し出した。

「姫……。こちらをご覧下さい」

それは、丁寧に封がされ、国の紋章だろう印が押されていた。
開けられた形跡は、一切ない。

「わたしが、開けていいの……?」

力強く、青年が頷く。

「貴女様を見つけ出した時に渡すように、と、ナイト様からお預かり致しました。
ぜひ、お読みください」