シュシュは、いつかはジェミロと同じペースで呑みたいと思っていたからこそ、客であったときも懸命にストレートで呑んでみては寝ていた。
が、一緒に住むようになって分かったジェミロの酒の量。

到底一緒になんて無理だ。
ジェミロの酒の相手は悔しいけどメロゥに譲ることにして、もう無理をするのはやめにしたのだ。

毎日一緒にいられるし、この生活に不満もない。
小ぶりながらも安心出来るシングルの部屋をあてがわれ、執筆活動も順調だ。

当初、少し疑っていたけど、本当にジェミロはクリーンにメロゥとレイと接しているし、シュシュの不安はなくなった。

好きな女性の美味しい食事も毎回食べられるし。
シュシュは新しい生活を結構楽しんでいた。