恋はたい焼き戦争



まーくんは部活を休み、かえで君は部長に呼ばれてる。


1人で帰ろうか…


ふと考えてみると、1人で帰るのなんて久しぶりだった。


いつも、まーくんか…かえで君がいたから。


家までの道が遠く、長く感じられた。



ドンッ





「あ、ごめんなさい…」





ぼーっと歩いていたため、人が来ているのに気付かず肩がぶつかってしまった。





「おーいおいおい、痛ぇんだけどー」





うわ、面倒くさそう…


金髪に鼻ピアス、典型的なヤンキーと思われる男が…5人。


よくもまあ、揃いも揃って…





「んー?よく見れば可愛いじゃん」





そのうちの1人が私の腕を掴んでくる。





「お兄さんたちとイイコトしようよ~」





ぐいぐいと引っ張るその手を振りほどく。





「離してください…!」




それでもその男は尚も私と肩を組んでくる。


肩に乗ったその手もどかせる。





「…離して!」

「へぇ~やるじゃん」





そのことを機にわっと集まってくる5人。


流石にこの数が相手じゃ太刀打ちできない…!