「よし!かえでのクラスにも顔出したいからもう行くな!」 「え、え?!」 から笑いに、妙なテンションで席を立った部長は椅子につまづきながら私の教室を逃げるように出て行ってしまった。 「…な、何も食べてないのに…」 何しに来たのって感じだけど、私のことを心配して来てくれたんだよね… それに、私を元気づけようと普段しないことまでやってくれて。 私、本当に幸せ者だな… 「鈴ー!オーダー取って!」 「はーい」 だけど今日は文化祭。 感傷的な気分を振り払って、来てくれたお客様のテーブルに向かう。