こちらを振り向いた珱は眼鏡をしていなかった
その上髪をかきあげているので目元がよく見える
「ありゃ、激しく動きすぎたか?
どっかに落としたみたいだ」
『全く。まぁ、いっか?どうせ外す予定だったんでしょう』
珱は自分の容姿に無頓着だ
せっかくかっこいいのに変装の為に綺麗な目元を隠してしまう
「あぁ、ここにいる必要は無いしな。
あいつらの元に戻る訳だし」
やっぱり嬉しいのね。
「お前ら……何なんだよ!
くそっ!何で俺が負けなきゃいけない」
珱に蹴られたのは運悪く鳩尾にクリーンヒットしたらしく、しばらく動けなかった蓮は回復した瞬間叫び出した
「五月蝿い。いい加減認めろよ
お前が負けたのは、俺らより弱いから
俺らより格下なんだよ」
珱は穢いものをみるように吐き捨てた
信頼してない相手には容赦ないからね
珱の一言に後ろに固まっていた人たちも再び騒ぎ出す
「裏切り者が、ほざいてんじゃねぇよ」
「僕らは全国一だよ?簡単に負ける訳ない!」
「れ、蓮君達を悪く言わないで!」
碧澄、伊月、鈴木さんの順に喋った
涼は静かに、けど確かな怒りを灯していた
「お前ら……」
蓮はなんか感動してる
私と珱は呆れていた

