困ったように笑った先生がちゅっとキスしてくれた。

「眠ってろ。
昨晩もよく眠れてないだろ?
目が覚めるころには帰ってくる」

「うん」

ゆっくりと先生が髪を撫でてくれる。
結局先生は遅刻することなんてかまわずに、私が完全に眠りに落ちるまで、髪を撫でていてくれた。