まるでぬいぐるみでも抱っこするみたいに、葵ちゃんが私に抱きつく。

……でも、私に云わせれば葵ちゃんの方が可愛いと思うけどな。

ちっちゃくて、元気いっぱいで。

「葵ちゃんだって、可愛いよー。
子猫みたいで」

「……萌花。
それ、反則」

なぜだかみるみる葵ちゃんの顔が赤くなる。

……ん?私、なんかした?

「もう、そんな笑顔見せられたら、我慢できなくなる!」

 ちゅっ。

突然、頬に柔らかい感触。

……えっと。
えーっと。
えっと?